団体の理念と
目標
私達が考える武道/格闘技の最終にして
究極の目的地へ辿り着く為の道
=パンクラチオン/バーリトゥード
格闘技は喧嘩でもスポーツでもなく“決闘”である
時間無制限バーリトゥード(パンクラチオン)について
格闘技はスポーツか喧嘩(実戦)か?ということが度々議論されます。
格闘技は喧嘩でも殺し合いでもありませんが、スポーツか?と問われると私の答えはそれとも違います。
もちろん捉え方は個々の自由ですのでスポーツとして格闘技を楽しまれている方々の考えを否定することは特にありませんが私が考える格闘技とはスポーツではなく現代の“決闘”なのです。
決闘にはルールがある
待ち伏せや寝込みを襲う奇襲攻撃や一方だけが武器を持ったりするなど事前の取り決めがなく公平性に欠けるものは決闘としての価値がありませんし勝者が尊敬され称えられたりすることも褒美をもらう事もありません。
約束(ルール)がありそれを守って競うからこそそこに価値が生まれます。
2024年の世界に蘇るバーリトゥード/パンクラチオンについて
今の時代に“時代遅れ”とも取られ兼ねない時間無制限のバーリトゥードを復活させる事には批判の声も上がるでしょう。
野蛮だったものを先人たちが長い時間をかけ大変な努力でMMAという競技へと昇華させて来た中、批判を覚悟してまで何故に今私がもう一度時間無制限バーリトゥードを見たいかといいますとMMAの技術や経験が積み上がった現代にその進化した選手たちが再び可能な限りのルールを取り払った中でどのような戦いを見せるのかバーリトゥードにおいての“その先”にある進化と未知なる世界を見たいからなのです。
その為には医師と相談の上、物凄く危険な技も解禁するかも知れませんがこれは残虐性を売りにしたり話題性を持たせたいからではありません。
純粋な探究心です。
むしろ過激なルールにすればする程に単調でつまらない試合になる事も十分考えられます。
そして誤解を恐れずに言えばそれが私達の目指す道の先に待っている答えであるならばそれも仕方ないとさえ思っています。
冒険に付いて回る危険 冒険と無謀の違いについて
私は冒険家といえるようなレベルの人間ではありませんがアウトドアマンであり身近にはエベレスト登頂に成功した方々や通信機器などの命綱も無しで人力のみのカヤックでの海峡横断などを成し遂げるようなとても正気とは思えないような危険を冒し偉業を成し遂げた偉大な冒険家もいます。
移住先の離島では漁業の仕事をさせてもらいましたが夜の海に潜りサメと戦いながら暮らしている人も沢山いますしたった数年の間に何人もの友人知人数十人もの身近な関係者が命を落としました。
そして身近にはおりませんがフリーダイビングの世界記録への挑戦や何階建てものビルに匹敵する波に挑むサーファーなど一歩間違えば二度と呼吸が出来ないような状況下において命懸けで未知の領域に挑む人間が他の分野にも沢山います。
「それに比べたら安全なんだからいいだろう」みたいな事が言いたいのではありませんが未知なる領域への旅には常に危険が付きまとうのも事実です。
そしてそれらのリスクを負って先に進むことは格闘技や武道にのみ許されない事なのでしょうか?
実行委員代表の私がR.O.M.A.N.立ち上げを決意した2023年ずさんな安全管理により痛ましい潜水艇の事故があり話題にかりました。その事についてSNS上で「冒険家としては、あの冒険を肯定しますか?」と問われたある有名アルピニストの方が「冒険と無謀は違う」とお答えになっていて深く共感致しました。
私の見たいものは準備が出来た者たちによる“冒険”なのだと。
しかし未知の領域への冒険である以上完全なる危険の排除は出来ません。
先述した私の尊敬する有名冒険家の先輩が、同業者の方が命を落とした時に散見された「安全管理や状況判断のミスではなかったのか?」との批判的な意見に対して書き綴っていた言葉の一部ですが「ミスがあった可能性も勿論否定出来ないが、どんな熟練者がどれだけ入念な準備をしても、それが冒険である以上、時に想定を超えた事態は起こる」と。
これらを言い訳や大義名分にするつもりは全くありませんが徹底した安全管理と危険予測試行錯誤を繰り返しながら責任と覚悟を持って私たちR.O.M.A.N.は未知の領域への旅に出ることに決めました。
それが私たちが現代に時間無制限バーリトゥード(パンクラチオン)を復活させる理由であり意義であります。
日本を再び格闘技の本場へ普及させたい
昔からジャケット着用のMMAルールをやられている団体や興行は幾つもありましたがグラウンドの時間や技にあまり制約がない現代MMAのようなルールの競技や興行は無かったように思います。
私たちが形にしたい道着MMAは現在世界共通になっているMMAのルールを柔術着や柔道着で戦ったとしたらどうなるだろう?と言う極めてシンプルな発想から始まりました。
大会が回を重ね、道着MMAならではの問題点が出てくればルールを改善していきますが基本的には独自色を出さず、あくまで競技が成熟して行く上での自然の流れに任せて必要であれば改善=進化させて行きたいと考えております。
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